リスティング広告(Y/G)でパチンコなどギャンブルコンテンツを配信する際の注意点

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リスティング広告の各媒体には、ガイドラインやポリシーといった配信をする上でのルールが存在します。
Google広告やYahoo!プロモーション広告って、特定のカテゴリだと配信する上で制限があったりして実際に配信できるか不安なったりしますよね。

オンラインカジノやパチンコなどのギャンブルコンテンツの広告を出稿するために、
アカウント開設をして入金→キャンペーン作成→広告グループ作成→キーワード登録→広告追加。といった流れでアカウントを作って、いざ配信!と思いきや、審査が通らずに時間を無駄にした…なんてことにならないようにしましょう。

本記事では、Google広告とYahoo!プロモーション広告(※以降Google広告→G、Yahoo!プロモーション広告→Yと略)でギャンブルコンテンツを配信する上での注意点をまとめています。

【Y/G】でギャンブルコンテンツを扱う際の注意点

Y/Gそれぞれ共通でギャンブルコンテンツを扱う際、一番気をつけるべき点があります。
それは、

 「ユーザーの射幸心を煽る」 

表現をしてはいけないです。

”射幸心を煽る”とは、思いがけない幸運によって利益を得たい、苦労なくいい思いをしたい、といった心理を助長することを指します。
※くじ、賭博、稀にレアアイテムが当る販売方式、などが「射幸心を煽る」と形容されることが多い

射幸心を煽る表現をパチンコを例にしてみるとこんな感じになります。

  • 月に一度の大イベント開催します!
  • ○○が高設定、高稼働!
  • 先月に万枚達成台数10台オーバー
  • 隣の○○店よりも出してます!
  • 文章ではなく、パトランプといった大当たりを連想させるような音や画像

他にもたくさんありますがこういった表現が、”射幸心を煽る”に該当し、広告の配信ができないです。
また、リスティング広告ではパチンコのイベント日を告知することができません。
なので、○月○日は○○Day!というった表現ができないのです。
※ちなみに、パチンコ業界ではイベントという告知をしてはいけないというルールなど存在します

ただ、店長就任やリニューアルオープンなどは例外とのことです。
リスティングだけが規制されているわけではなく、テレビコマーシャルでもこういった表現はされていません。

パチンコ業界大手のSA○YOさんなどテレビコマーシャルを打ち出していますが、
地域に貢献したり、○○に募金してますといったアピールがほとんどで、直接的にパチンコをアピールはしていませんよね。

マスメディアでどういった規制があるかは、私にはわかりませんが、色々と表現に制限が同じようにあるのでしょう。

【Y/G】リンク先ページも審査対象になります

先程お伝えしたやってはいけない表現やこれから紹介する各媒体のルールに反した記載がもし誘導先のページに存在していたらテキスト広告やバナー広告が問題がなかったとしても審査に落とされてしまいます。

なので、

  • テキスト広告
  • バナー広告
  • リンク先ページ内の表現

この3つが審査対象となるので、これから紹介するルールを把握した上で
ページと広告文を作成するようにしましょう。

【Y/G】年齢、性別に気をつけましょう

ギャンブルコンテンツを配信するには、配信先のユーザーが成人している必要があります。
なので、配信するユーザーの年齢を20歳以上にセグメントする(切り分ける)必要があるということになります。

広告の配信先は必ず20歳以上のユーザーにしか配信ができません。
また、性別が不明のユーザーは対象外です。

広告を配信する際には

20歳以上のユーザーをターゲティング設定を行う

こちらを必ず確認して下さい。確実にターゲティング設定を適切に行いましょう。
でないと、審査に落ちてしまいます。

ギャンブルのカテゴリについて

競馬、パチンコ、宝くじなどはY/G各媒体でカテゴリ分けされています。
まずはどういう分け方をされていて、どういう制限がかけられているのかを確認していきましょう。

【G】オフラインカジノとオンラインカジノこの2つに分けられる

Gのギャンブルカテゴリにはオフラインカジノとオンラインカジノこの2つに分けられます。
オンラインカジノとオフラインカジノはどういった分け方をされるのでしょうか?
確認していきましょう。

それでは、オフラインカジノとは?
下記は引用です。

現実世界での現金賭博に関わる活動や施設の宣伝を指します

: ラスベガスやマカオにある店舗型のカジノ、カジノで開催される娯楽イベント、オフライン ポーカー選手権のストリーミング

つまり、オフラインカジノ=カジノということになります。

なので、日本のギャンブル【パチンコ/競艇/競馬/競輪/オートレース/宝くじ】これらはオンラインギャンブルに該当するようです。
※宝くじは国から認可を受けた自治体でないと出稿ができないので注意

また、基本的に、自治体に届け出をして問題なく営業しているクライアントであれば審査は通ります。

詳細な説明はGoogleのサイトを確認したほうがいいでしょう。
こちらから確認して下さい。
【Googleポリシー:ギャンブル、ゲーム】

【G】ギャンブルコンテンツは事前にGoogleに申請しないと出稿できない!

ギャンブルコンテンツのアカウントを作成して配信する前に一度、Googleに申請しないといけません。
申請する内容は、下記項目を満たしているかがチェックされます。

  1. すべてのギャンブル関連広告は、お客様に該当するギャンブルの営業許可証の記載事項、日本で適用されるすべての法律、規則、関連するあらゆる行動基準(以下「ギャンブルの営業許可証」)に準拠する。
  2. 広告を掲載するギャンブル関連の事業活動については、お客様が、日本で適用される法律や規則で定められている有効な営業許可証またはその他の許可証を保持する。
  3. 展開するギャンブル関連の事業活動において、未成年者に対するギャンブルへの招待、奨励、許可を行わない。また、適切な年齢認証システムを保有し、以下を含む手続きを実施する。
    1. 潜在的なエンドユーザーに未成年者のギャンブル行為が違法であることを警告する。
    2. エンドユーザーに法定年齢に達していることを誓約するよう要求する。
    3. 年齢認証システムを定期的に精査する。
    4. 年齢認証システムを使用するにあたり、関連するスタッフに十分なトレーニングを受けさせる。

また、上記以外にもチェックされる項目があるので、詳しくは下記申請フォームから確認するようにして下さい。
≫【ギャンブル関連の広告掲載のお申し込み: 単一国の営業許可証】

【Y】ギャンブルコンテンツの切り分けについて

Yのギャンブルコンテンツは大きく3つに分けることができます。

  • 公営競技(競馬、競輪、競艇、オートレース)、公営くじ(toto、宝くじ)
  • カジノ
  • パチンコ、マージャン

それぞれ確認していきます。

【Y】公営競技(競馬、競輪、競艇、オートレース)と公営くじ(toto、宝くじ)について

Yahoo!プロモーション広告広告掲載基準を確認すると下記のように定められています。

(1)広告出稿元が、競技、くじの主催団体、投票券や証票の販売店、それらの上部団体、もしくは、それに準じるものであること
広告出稿元は、公営競技・くじの主催者のほかに、主催/運営団体より委託を受けて投票関連業務を担う団体、投票券やくじ券の購入にあたり決済機能を提供する銀行などが該当します。

(2)必勝法等の情報提供サービス、予想ソフトの販売等ではないこと
必勝法等の情報、勝敗予想ソフトは、いかなるデータを根拠としていても掲載できません。

なので、広告の出稿をする場合は必ず上記に該当するかどうかを確認しましょう。

もし、広告の出稿を委託する場合もしくは、委託をされた場合は

広告の誘導先のページに団体名の記載を忘れずに!

【Y】カジノについて

日本という国では、基本的にカジノは方で禁止され、賭博罪等にあたるおそれがあります。
そのため、掲載基準がかなり厳しく定められています。

(1)海外のホテルに併設して営業するカジノなど、実店舗があり、合法国において合法に運営されていること
アメリカ・韓国・マカオなど、カジノが合法とされている国において、合法に運営されている施設で行うカジノの広告は掲載できます。

(2) オンラインカジノではないこと
賭博行為の一部を日本国内で行うことで賭博罪にあたるおそれがあるため、オンラインカジノの広告は掲載できません。合法国の実店舗が運営しているオンラインカジノの広告であっても掲載できません。また、アフィリエイトサイトなどでオンラインカジノに誘導する広告も掲載できません。

このように定められています。
基本的に、ラスベガスにあるカジノといった、現地で合法で運営されているカジノを告知するぐらいしか出稿できないです。

【Y】パチンコ、マージャンについて

パチンコやマージャン関しては、下記のような広告掲載基準が定められています。

(1) 娯楽施設(パチンコ店、マージャン店)の場合は、風営法上の許可を受けている者であること
(2) 遊戯機(パチンコ台)の場合は、必要な承認を得た物であること
(3) 大当たり確率、確変突入率、交換率、換金の方法など、射幸心をあおる表記や、ギャンブル性(賭博性)を感じる表現がないこと
(4)必勝法等の情報提供サービス、予想ソフトの販売等ではないこと

先程説明した”射幸心を煽る”表現を気をつければ大丈夫でしょう。
あとは、予想ソフトや○○すれば当たるといった情報商材などのアフィリエイトはアウトということになります。

【Y】Google広告のような事前申請は必要なし

Gではアカウントを作成して、広告を出稿する前に申請をする必要がありますが、Yは特にそういった対応をする必要がありません。

なので、アカウントを作成して、ルールに反しない広告を作成し、リンク先ページが問題なければ大丈夫です。

まとめ

リスティング広告の配信ルールいかがでしたでしょうか?
最後なのでざっくりまとめます。

  • 射幸心を煽ってはいけない
  • 未成年にターゲティングしない
  • Google広告は事前に申請しよう!

この3点を気をつけるようにしましょう!

また、私の個人的見解ではあるんですが、ギャンブルコンテンツの広告露出度はGoogle広告よりもYahoo!プロモーション広告のほうが多い印象があります。
具体的な数字はお出しできませんが、こちらも参考程度に覚えてもらえると嬉しいです。

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